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南の森弐番街 「俳句と遊ぼう」にようこそ!
令和元年(2019)に4人の会員で始まった「みなミニ句会」も、今では倍以上に膨らみ、皆さんの個性あふれる俳句もぐんぐんと上達しています。このページでは、過去から現在に至る作品の中から、季節に合った「今月の俳句」、そして直近の句会の作品の中から佳句を取り出してご紹介してゆきます。ご愛読いただき、ひとりでも多くの方が俳句に興味を持っていただければ幸いです。

写真:コロポックル企画

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今月の俳句

春風を孕むカーテン円舞曲   朱々子

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兼題だった「輪」から「円舞曲」(=ワルツ)を踊る宮廷舞踏会の場面へと発想を飛ばしました。春風に膨らんだカーテンの揺れ動きは、ワルツを踊る女性たちのあでやかなドレスを思わせることになりました。作者の耳の奥にはどんな「円舞曲」が聞こえていたのでしょう。「南の森のコンサート」のピアニストの一句。

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2月句会より
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紅志野の紅の糸底春立てり  千榮子

兼題句です。日本の焼物の中でもよく知られる志野焼、その「紅志野」といわれる淡い紅色のかかった茶碗の、その「糸底」にも「紅」色を見止めた一句です。少しぼっちゃりとした感じの温かみのある茶碗、そこに取り合わせた「春立てり」の季語がよかったと思いました。

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パンダ舍に枯笹有りて春寒し  太陽

高市首相の発言で一気に冷え込んでしまった日中関係。その波紋は想像以上に広がり、上野動物園で生まれた二頭のパンダも、1月中には中国に戻されてしまいました。掲句が詠んだのは主のいなくなった「パンダ舍」の様子です。「枯笹有りて」が、この愛された動物の喪失感を強めたようです。季語の「春寒し」がぴたりと決まりました。

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素通りは出来ず二月の苺買ふ ちよ子

真っ赤な苺が店頭に並んでいます。「苺」は夏の季語なのに、今や温室栽培のお蔭で真冬から楽しめますね。掲句の「二月の苺」には思わず頷いてしまいました。「素通りは出来ず」が愉快な、句またがりの一句。ぺあもーるに出来た新しい八百屋さんの店先に「お買い得」の札と美味しそうな苺を見つけると、ついつい買ってしまうのです。

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大空を引く手ごたへや凧の糸  千久

兼題句です。「凧」は正月の風物詩ですが、俳句では春の季語になっています。歳時記が旧暦で編まれているからです。風に乗って空高くへぐんぐんと上がる凧、糸の先の方はよく見えなくなっても、「大空」まで引つ張るやうなその手応えは、確かに手許に届いて来るものです。

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