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南の森弐番街 「俳句と遊ぼう」にようこそ!
令和元年(2019)に4人の会員で始まった「みなミニ句会」も、今では倍以上に膨らみ、皆さんの個性あふれる俳句もぐんぐんと上達しています。このページでは、過去から現在に至る作品の中から、季節に合った「今月の俳句」、そして直近の句会の作品の中から佳句を取り出してご紹介してゆきます。ご愛読いただき、ひとりでも多くの方が俳句に興味を持っていただければ幸いです。
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今月の俳句
青柿や静かな青を育てをり 箒星

この時期、まだまだ小さく青い柿の実です。秋日の中のあの柿色に染まるのはまだまだ先のことです。作者はそんな「青柿」の色を「静かな青」と捉えました。確かにあの色は緑というには浅過ぎて、何とも表現のしようのない淡い色ですね。「青柿」がそんな色を育てているのだと感じたわけです。「静かな青」「育てをり」、文学少女は健在でした!

7月句会より
(兼題:旗)

梅の 木遺跡公園
雲の峰太古の人も見し山河 朱々子
前書の「梅の木遺跡公園」は山梨県北杜市にある縄文遺跡を公園として整備したものです。古代人が暮らした竪穴式住居が復元されたりしているのです。遺跡を訪れた作者の目の先には南アルプスの山並が連なっていました。そうした眺めを、「太古の人も見し山河」と表現しました。季語の「雲の峰」は入道雲のことですが、これによって一句の情景が大きなものになりました。時間と空間の広がりを感じさせて、古代へのロマンを掻き立ててくれた堂々とした一句です。俳句歴7年の作者。

梅雨寒やお臍出てますお嬢さん 洋之助
数年前に‘へそ出しルック’なるけしからんものが流行ったことがありましたが、未だにそうしたファッションがあるようです。ジーンズと丈の短いシャツとの隙間にのぞく「お臍」。それを目にした作者は「お臍出てます」と呟いたのです。季語は「梅雨寒」。見咎めている一方で、お腹を冷やさなければいいけれどと、オヤジは余計な心配をしているのです。60年代、70年代に青春時代を過ごした私たちの長髪やらミニスカートやらも、当時の大人たちにとってはけしからんものだったのでしょうね。

山間にあゆ解禁ののぼり旗 早百合
兼題句です。鮎漁は全国のあちらこちらで5月初めから7月初めにかけて解禁になります。山間の渓流には、この日を待っていた釣人が竿を振る姿が見られるのです。鮎は清流を好む魚ですから、上五の「山間(やまあい)に」が辺りの様子をイメージさせてくれます。渓流に入る道の入口に「○月×日、鮎漁解禁!」とでも書かれた「のぼり旗」が立っているという、すっきりとした写生の句です。

志ん朝の啖呵の小気味夕立晴 千久
若くして惜しまれて亡くなった古今亭志ん朝の噺が好きです。昭和の名人・志ん生の息子、金原亭馬生の弟としてどっぷりと下町の江戸前の言葉の中で育ったその口跡は鮮やかなものでしたね。今ではもう本寸法の江戸言葉を話す落語家はいなくなりました。粋でお洒落で色気も兼ね備えたあの見事な話芸。CDやDVDを楽しんでいます。中でも早口でまくし立てる「啖呵」の「小気味」の良さには痺れます。取り合わせる季語をあれこれ考えましたが、「夕立晴」を見つけた時はうれしかった。

